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また、役づくりについて、デップは語る。
「ウォンカというキャラクターを自分の中でしっかりと見つければ、あとはOKだった。
ウォンカがどういう男で、どんな背景があるのかを、ティムとディスカッションし、まずは、子供番組の司会者のような話し方にしようと決めた。奇怪な調子で、ニューロティックな……こんな感じ」
と彼は、「Hello children, how are you today」と声色を真似てみせた。
(これが絶品! 『2001年』のHAL9000みたい。日本の子供番組はあんな喋り方しないぞ〜〜)。
「あと、クイズ番組のホストの独特な話し方もいいとかね」(ウォンカみのもんたバージョン?)
そうやって役をかためるまでの過程は大変だが、一度つくりあげてしまえば、楽だったということだ。
とはいえ、ウィリー・ウォンカの魅力について尋ねられると、
「わからない。だいたい、彼が魅力的かどうか、なんとも言えないな……」と困惑顔。会場は大笑い。
役へのアプローチという点では、バートンとジョン・オーガストの脚本が非常に丁寧に、また大胆につくりあげた、ウォンカのバックストーリーが役立ったという。
「おかげで、ウォンカがなぜこのような男になったのか、どこから来たのか、どんな子供時代を過ごしたかを知ることができた。彼が魅力的かどうかはさておいて、彼のバックストーリーは面白いと思ったよ」
原作のウィリー・ウォンカは白い髭を生やした老人で(ごめんなさい、これも未確認情報。原作を読んだエフエックスの高貴さんから聞いたのだけど、私はまだ読んでないの)、映画のようなバックストーリーはない。したがって、結末にも原作にはないエピソードが加えられた。
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